「ギターが唄ってる」とは、ギタリストがボーカルも兼任してるという意味ではなく、
ギタリストがギターを「唄わせている」ということ。
ギターを通じて、自分の声や気持ちを伝える行為。

そして、
歌は語るように唄え
台詞は唄うように語れ
…とは、森繁久彌の言葉だったろうか。

昨夜観た山本恭司さんのソロライブは、まさにそんな感じでした。


オーディエンスを突き放すのではなく、どんどんこちらに手を伸ばして訴えかけてくるような音。

つやつやした、とても綺麗な音が語りかけてきて、
むかし聴きにいったパイプオルガンのコンサートで、思わず眠気を誘われた事を思い出した。
そのくらい心地良い。


「テクニカルなハードロック・ギタリスト」というと、
曲芸みたいな早弾きとかタッピングとか、そういった「どれだけ速く正確に手を動かすか」みたいなフィジカルな価値観があるけれど、山本恭司さんのギターはそれとは全く違う次元のこと。
むしろ「話すのがとても上手い人」という印象。

自分の伝えたいことを伝えるだけのボキャブラリーを持ち、伝えたいことを整理して組み立て。
時として、言葉の数は少ないけれど的確な表現をするような。
その上、声の質まで美しいという。
そんなギター。


勉強させていただきました。

…自分が弾くギターに反映できるかどうか怪しいけど(^_^;)